【スイス】世界のハイカー魅了する登山大国



スイスと言えばスイスアルプス。国中が自然の宝庫でどこを切り取っても絵になる国です。

見どころが多すぎて、観光客としては「どこを回ればいいのかわからない」という問題も発生しがちです。

というわけで今回は、初心者向けのハイキングスポットを中心に、スイスのオススメスポットを紹介します!

スイスの観光地について


観光地は一般的に「街並みやショッピングを楽しむ市街地」と「自然を楽しむ地方」の2つに分けられますが、スイスの場合だと、


<街並みが楽しめる観光地>
・ベルン
・チューリッヒ
・ジュネーヴ


<自然が楽しめる観光地>
・ツェルマット
・インターラーケン(あと近くのグリンデルワルド等)


大体こんな感じになります。

ベルンはスイスの首都で、中世の面影が残る「旧市街」などの街並みを楽しめる都市です。

チューリッヒジュネーヴには国際空港があり、スイスの空の玄関となっています。いずれも都市部として栄えており「スイスらしい町並み」を楽しめます。

ツェルマットインターラーケンの回りには、世界的に有名な名峰が複数あり、登山やスキーなど様々な自然のアクティビティを楽しめます。


旅の移動手段


結論からいうと、

ベルンチューリッヒジュネーヴ等の街をプラプラしたい方は鉄道移動が最適かと思います

スイスは世界有数の「鉄道大国」と言われていて、列車だけで国内の大抵の場所を訪れることができ、列車に乗りながら絶景を楽しむのがスイス旅行の醍醐味のひとつと言われてたりします。

観光客向けに「一定期間(公営)鉄道が乗り放題になる定額パス」みたいなのも売ってて、それを使えばお得に旅行できます。


ハイキングをメインとして楽しみたい人はレンタカーをお勧めします。
私もレンタカーでスイスを周遊しました。


理由はできるだけ多くの山をハイキングしたかったので、電車が動いていない早朝から移動できるようにという事情と、ドライブが好きであるという事情から。


今回は2週間かけてスイスを1周したため、レンタカーの走行距離は2000kmを超えました。

今まで乗ったことがない車で、知らない道路を走りながら、日本では走っていない色んな車を眺めながらのドライブは、冒険感を味わえて最高でした。

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こんな道をひたすら走ります



とりあえず『インターラーケン周辺』に行けば間違いない


ハイキングを主目的でスイスに行かれる場合は、インターラーケンに宿をとって拠点地とし、周辺の名峰をトレッキングするのがいいと思います。

インターラーケンは二つの湖に挟まれた街でそれなりに栄えてます。

丘からの景色がとても絶景で、宿泊地として大人気です。

インターラーケン単体でもすごくいい場所なんですが、ここを激押しする理由は「周辺にも最高な観光地が揃っているからです。


インターラーケン周辺のオススメスポットをあげていきます。

グリンデルヴァルト(Grindelwald)



Grindelwaldはインターラーケンから電車で40分(車で25分)の距離にある山岳街。

スイスの名峰「アイガー」「メンヒ」「ユングフラウ」3兄弟を雄大に眺めることができます。

ハイキングコースがとても豊富。ホテルやゲストハウスも多く、ここを活動の拠点にするのもアリです。飲食店はインターラーケンより少なめです。


グリンデルヴァルトからは「ユングフラウ鉄道」に乗ることができます。終着駅は、海抜3454mというヨーロッパで最も高い場所に位置する「ユングフラウヨッホ駅」。駅には展望台があり、氷河を一望できます。鉄道代だけで一人1~2万円とかなり高いんですが、せっかくなのでぜひ行ってみてください。

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ユングフラウヨッホ駅から見れる氷河



私が行ったときは運悪く雲が多め。ただ、それでも景色にはとても感動しました。写ってる雪の塊は全部氷河です。写真だとイマイチ大きさが伝わりませんが、とんでもないスケール感です。


また、グリンデルヴァルトからロープウェイで登れるフィルスト(First)はハイキングにうってつけのスポットで、パラグライダーやマウンテンバイクでの散策も気持ちが良くて最高です。

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フィルスト(First)からの景色
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フィルスト(First)でのハイキング中の様子


フィルスト(First)のハイキングコースは綺麗に整備されており、マウンテンバイクでハイキングを楽しむ人の姿も。グリンデルヴァルトは本当に最高の場所でした。一生ここにいれます。


そこらへんにいる牛。かわいいです。
Firstの上にあるレンタルバイク屋。山の上で借りて麓で返せます。
自転車以外の乗り物もレンタルできます






ラウターブルンネン(Lauterbrunnen)


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次に紹介するのは、インターラーケンからは電車で30分(車だと15分)の距離にある渓谷の街、ラウターブルンネン

風の谷のナウシカの街を彷彿とさせるような、大きく切り立った崖に囲まれた街です。



崖には何十もの滝があり、中には落差が300m近いものもあったり。この街は登山する場所とかはあんまりないのですが、インターラーケンとグリンデルヴァルトの中間の位置にあるので、私はここで民泊を借りて活動拠点にしてました。

ナウシカとかアバターにでてくるような景色でした。




ミューレン(Mürren)




ミューレンはインターラーケンから電車(+ロープウェイ)で60分の距離にある山岳街。

インターラーケン周辺ではグリンデルヴァルトに次ぐ登山スポット。

各アクティビティはグリンデルヴァルトの方が充実している印象。

位置的にグリンデルヴァルトは名峰3兄弟を北東から眺める感じになりますが、ミューレンは北西から眺める感じです。

眺める方向が変わるだけで山の表情が全然違って見えてまた最高です…。どちらでもハイキングしましたが、ミューレンにはミューレンの良さがありました。


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登山道中。人も少なくて最高すぎました。


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ミューレンからロープウェイで行けるビルグ(Birg)




オエシネン湖(Oeschinensee)




オエシネン湖はインターラーケンから電車で1時間15分ほどの場所にあります。

カール(圏谷)と呼ばれるお椀型の特殊な氷河地形をしていて、とても綺麗な青透明の湖です。

近年人気が高まってきているらしく、アクセスも良いので人は割と多め。

湖畔にはカフェ(バー?)もあるので、湖を眺めながら一服できます。



その他おすすめスポット



ツェルマット(Zermatt)


ツェルマット(Zermatt)はスイスで最も有名な山マッターホルンの絶景を堪能できる、人気No.1の観光地です。


ツェルマットでは登山・サイクリング・パラグライディング等のアクティビティはもちろん、人気観光地なだけあってショッピングやレストランも充実しています。
人も多くにぎやかな街です。



ゴルナーグラート鉄道」という有名な登山鉄道もあり、ツェルマットからゴルナーグラート山頂まで電車で行けます。電車からの景色はとっても綺麗で、圧倒されます。

スイスには顔の黒い羊が多い


ツェルマットは人気観光地がゆえ人が多く、基本的に常にガヤガヤと賑やかな場所です。スイスの南側に位置することもあって、イタリア人が多く、結構雰囲気がギラついてるというか、商業臭がすごい街だったので、その点が少し残念でした。

とはいえ、マッターホルンを眺めながらのハイキングは最高の一言

あまりにも気に入ったので、ハイキングに加えてレンタルしたマウンテンバイクでも山を堪能しました。


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麓でかりたバイクを山の頂上まで運ぶ様子



スイスの観光地は、あらゆる場所にロープウェイが張り巡らされており、マウンテンバイクもそれで運べます。

ロープウェイで高い位置まで登って、あとは徒歩なりマウンテンバイクなりで下り道だけを楽しむという「おいしいとこだけ登山」も可能です。

マウンテンバイクはBike Arena Zermattってとこで借りたんですけど、店員さんがサイクリングコースを色々教えてくれたりと親切丁寧だったのでオススメです。

道も舗装されており標識も沢山あるのでいるのでどなたでも気軽にハイキングできます。

スイスは今まででいった国で一番ハイカーにやさしい国だと思いました。



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マッターホルンを眺めながらのスカイダイビング


ほんの出来心でパラグライダーに挑戦したら、死ぬほど怖かったです。

ただパラグライダーで超高度から眺めるパノラマビューは、恐怖心すら吹っ飛ぶほど壮観でした。


スイスは物価がに高く、ビッグマックセット1人前で3000円とかするんですが、パラグライダーの料金は日本とあまり変わりませんでした。パラグライダーやるならスイス、オススメです。



シェーフラー(SCHÄFLER)



ところ変わりまして紹介するのは、スイス東部にある山、シェーフラー。ここは観光地としての知名度が低く、人も少ない場所なんですが、今回の旅の中で一番楽しいハイキングでした。


シェフラーの頂上からの景色。


難易度はそれほど高くなく、山の中腹までロープウェイで登った後、2時間ほど登れば頂上まで行けます。

一部角度が結構あって疲れるとこもあったりはするんですが、登山道は舗装されていて安全で、何より道中ずっと景色がヤバいです。山頂には山小屋があり、軽食を楽しんだり宿泊することもできます。






エンゲルベルク(Engelberg)


インターラーケンから電車で3時間くらいのとこにある山岳リゾート地、エンゲルベルク。ハイキングコースが豊富です。


私が行った9月は少し雪もあったりして、完全にハイジの世界でした。



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川岸で飲んだあさげ(味噌汁)が最高でした。



スイスのご飯事情



スイス料理というと、チーズフォンデュやラクレットに代表されるチーズ系料理です。

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上の写真は、ラウターブルンネンの高評価なスイス料理店で食べたラクレットです。溶けたチーズの中にピクルスやらジャガイモやらがごろごろ入っていて、一番人気のメニューとのこと。美味しいんですけど…ふた口くらい食べたらお腹が膨れるというか…。あまり合いませんでした。

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その後、「オススメをください」と頼んだら出てきたチーズマカロニ。もうずっとチーズ。これも味は美味しいんですけど。


というわけで、スイス料理は早々に見切りをつけ、旅行中はずっとイタリア料理とかハンバーガーとかばかり食べてました。


中でもインターラーケンにあるイタリア料理屋Pasta Storeは、シンプルに普通のイタリアンが食べられて重宝してました。遠くに行った際も夕飯だけわざわざここに戻ったりしてました。

それと同じくインターラーケンの駅前にあるMr.Grillっていうハンバーガー/ホットドッグ屋も満足度が高く、リピートしてました。


ツェルマットでは自信をもってオススメできるお店が全然見つからず…。最終的には日本から大量に持ってきたパックご飯とかカップ麺を食べていました。次からは調味料を持って行って自分たちで作りたいなと思っています。

以上、スイスのオススメハイキングスポットの紹介でした。
読んで下さりありがとうございました。