こんにちは!今回は南米ペルーの旅情報をレポートします。
首都のリマと、マチュピチュがあるクスコのおすすめスポットやグルメを紹介します。
ペルーについて知っておいたほうが良いこと
ペルーまでの行き方
「日本の裏側」と言われている南米ですが、とにかく遠いです。
日本からペルーまでの直行便はないので、多くの場合アメリカ経由で行くことになります。西回りのヨーロッパ経由の便もありますが、より時間がかかるのでアメリカ経由がおすすめです。
私はニューヨーク経由で行きましたが、日本⇒ニューヨークが13時間弱、ニューヨーク⇒リマ(ペルー)が7時間強と飛行時間だけで合計21時間程かかりました。直行があったら14時間くらいで行けそうなのに…
余談ですが、アメリカ⇒ペルーの移動は費用重視の方だと多くの場合”LATAM航空”で行くことになると思うのですが、LATAM航空のご飯めちゃ美味しいです。
個人的なおすすめは、トランジットするアメリカで数日滞在することです。アメリカに行き飽きた方は最短でペルーに向かえばいいのですが、アメリカもなかなか遠い場所なので、この機会に行ってみたかった都市でトランジットし、数日滞在するのもありだと思います。1日あれば、ニューヨークなら本場のブロードウェイ、LAならショッピングも楽しめます。
普通に航空券を検索してしまうと最短ルートで出てしまうので、SkyScannerのような「複数都市」検索ができる旅行サイトで航空券を探すのがおすすめです。私はいつもSkyScannerで検索しています。そして、検索結果で表示された航空社の公式サイトも一応チェックします。(たまに公式のが安いことがある)
また要注意事項として、ペルーに到着する時間は朝か昼にしたほうがよいです。ペルーも治安が良い国とは言えませんので、旅慣れしていない方は朝か昼に到着する便でペルーに向かいましょう。
ペルーの治安
ペルーの治安はあまり良いと言われておりません。
外務省のHPをみると、全土のほとんどが黄色の「十分注意」、所々にオレンジの「渡航中止勧告」がでています。現在は、全土にわたり政治的な抗議活動が実施されており、治安当局との衝突等も発生しているようです。ペルーに行く際は外務省のHPで状況を十分確認してください。
私もこの状況に少しビビったため、旅行先は比較的安全と言われている首都のリマとマチュピチュ等にアクセスできるクスコの2都市に絞りました。
結論からいうと治安の悪さはあまりわかりませんでした。ただ、夜に出歩かない、携帯品に気を付ける、知らない人についていかない、くらいは意識したほうがよいと思います。
ペルー内での移動手段
基本はタクシーです。バスもたくさん走っているのですが、指定の時間にこない、思った場所に行かないなんてこともしばしば。グーグルのバス時刻表なんて全く意味をなしていません。
道でボーっと立っていると、知らない人に「タクシー?」と声かけられますが、着いて行ってはいけません。移動は「Uber」等の配車アプリで評価の高い車か、都市交通当局に登録された個人あるいは会社が運営するタクシーに乗るようにしてください。
個人的にはUberがおすすめです。Uberだとクレカ払いも対応していて、値段も配車時に確認できるので安心です。注意点としては、車の選び方です。評価数が多く、評価の高い車を選ぶようにしましょう。微妙な評価の人を選び、チップをしつこく要求され腹が立った思い出があります。
また、タクシーを選ぶときは乗る前に値段交渉し、先にお金を渡しましょう!
支払い手段
支払い手段はクレカ(VISA)と現金、両方必要です。そしてさらにややこしいのが場所によっては「米ドル」を求められることがあります。「米ドル」については避ける方法もありますが私は避けられませんでした。
首都のリマでは基本的にタクシー以外はクレカでいけます。肌感ではVISAのみのところが多かった気がします。現金はタクシーに乗るときに必要ですが、Uberであれば不要です。
ただし、街の露店は現金のみです。スーパーで買えばクレカで問題ないですが、露店のものを食べたい方は少額のペルーソルを持っておくといいかもしれません。
問題は地方都市のクスコです。
後に説明しますが、クスコの中心街には旅行店がたくさんあります。それらの旅行店でマチュピチュやレインボーマウンテン等の観光ツアーを申し込むことになります。オンラインで全て事前予約していく方は旅行店に行く必要がありませんが、天気や体調等の兼ね合いで現地申し込みをする方も多いと思います。
私も現地で観光ツアーを調達したのですが、とある店で「支払いは米ドルのみ」と言われ、クレカのキャッシングで米ドルを出せる銀行を転々と探し回りました。旅行店を変えなかった理由は後ほど説明します。
クスコで米ドルをキャッシングできる場所はReal Plaza Cuscoです。なぜここをお勧めするかというと、銀行がたくさん並んでいるからです。1つの銀行でおろせる米ドルのキャッシングは上限があります。ここだと、上限に達しても隣の銀行でにすぐ移ってだせるので楽です。
SIMカード
SIMカードは空港で手に入れるのが楽です。少し高いですが、やはりすぐに携帯が使えるとなると移動もスムーズにいきます。到着ロビーのフロアに何店かあるので立ち寄ってみてください。
リマのおすすめスポット
ペルーの首都リマは、活気あふれる街でとにかく交通量が多いです。東南アジアと似たような雰囲気がありますが、東南アジアよりも運転は荒いので道路を渡るときは注意です。
観光地としては、よく旧市街、大聖堂、修道院があげられますが、個人的には人工物より自然や生き物の方が好きなので、本当に感動した2スポットをお伝えします。
1.パロミノ諸島
この写真に写る無数の黒茶色の物体、何かわかりますか。そう、アシカです。
隣の島と合わせてなんと8000匹いるそうです。写真だと静止画ですが、実際は飛び跳ねたり鳴いたりしていて、言葉を失うほど圧倒されます。
島に上陸はできませんが、アシカと一緒に泳ぐことができます。正確には、船から海に飛び込んでアシカに近づき頑張ってアシカの泳ぎについていく、という意味です。
リーダーっぽいアシカや、子アシカの頑張って海に飛び込む姿を観察できてとても楽しいです。
トリップアドバイザーから予約できます。評価の高いところを選んでください!
注意点としては、できるだけ早く予約することです。前日予約だと断られたり埋まってることが多いです。あとWhatsAppもインストールしておきましょう。リマに限らず、クスコでも旅行会社との連絡手段はWhatsAppで行うことが多いです。ツアー自体は半日です。
2.ミラフローレス地区のビーチ
リマには、ミラフローレスという治安もよく、富裕層が住んでいる地域があります。街の雰囲気が急に変わるのでびっくりします。大型ショッピングモール、おしゃれなカフェやレストランもあるため、その辺りを宿泊先として選ぶ方も多いです。
ミラフローレスは海岸沿いにあり、景色がとても良く、散歩するのに最高の場所です。
海岸沿いにカフェやレストランもあるので、そこでのんびり過ごす日があってもいいかもしれません。
こんなサボテンも発見しました。
海岸沿いにラルコマールという有名な大型ショッピングセンターがあるのですが、中はどこでもあるようなお店ばかりです。休憩するにはいいかもしれません。
リマのおすすめグルメ
ペルーは美食の国と言われていて、どれもとても美味しいです。日本でもペルー料理が流行ってきていますが、やはり本場は最高でした。
特にリマは観光地があまりないのでグルメを堪能しました。安いところから高いところまで一挙ご紹介します。どこも美味しすぎて涙が出そうでした。
Cafe Museo Larco
「Cafe Museo Larco」は、ラルコ博物館内にあるカフェレストランで、他のブログでもよく紹介されています。ホタテ、アスパラ、海鮮リゾット、オニオングラタンがとても美味しく、日本人の口によく合います。ペルーの伝統蒸留酒であるピスコサワーと一緒に頼むのがおすすめ◎
グーグルから予約していくとスムーズに入れます!
Cala
ミラフローレス地域の海岸沿いにある「Cala」というお店の料理も絶品です。お高めのレストランです。料理5品とお酒を一人1杯ずつで16,000円程度でした。
海鮮がとにかくおいしい。こんなに柔らかいタコ、食べたことありません。
海が一望できるテラス席がおすすめです。
歩きでは行くのは難しいので車かタクシー(Uber)必須です。
Punto Azul
インターネットで「リマ おすすめレストラン」と検索するとほぼ必ずと言っていいほどおすすめされている「Punto Azul」。ミラフローレスの地区にあり、とにかく海鮮がおいしい!みんながこぞって勧めるのが納得できる味です。
価格もリーズナブルで席数も多く、気軽に行けます。
レストランは関係ありませんが、スーパーで買えるフルーツは安くて甘くて絶品です。マンゴーは100円でした。ぜひ立ち寄ってみてください。
クスコのおすすめスポット
クスコは、あの有名なマチュピチュやレインボーマウンテンにアクセスするための拠点となる町です。リマから飛行機で1時間20分程度で行けます。
日帰りでも行けそうな距離ですが、クスコからマチュピチュやレインボーマウンテンの往復だけで数時間かかる上、高山病で動けなくなることを見越して滞在日数には余裕を持たせた方がよいです。私は4泊5日滞在しました。
注意点としては、クスコの町自体が標高3400mに位置することです。
標高が高いのでリマより涼しくついつい沢山歩きたくなるのですが、調子にのると高山病(私の場合は頭痛症状)で苦しむことになるので気を付けてください。高山病対策として、クスコについたら、コカの葉っぱやコカ茶をちょくちょく摂取することをお勧めします。
どこにでも売っていますし、ツアーに参加すると貰えることが多いです。ただし、コカインの原料でもあるので、日本に持って帰らないようにしてください。
長くなりましたが、クスコの個人的に絶対行ってほしいおすすめスポットを3つ紹介します。
1.マチュピチュ
やはりペルーに来たからには絶対に行った方がいい場所です。マチュピチュはSNSやTVで見ることも多く、とても有名な観光地なので、行く前は正直、直接みても感動しないのではと思っていました。
が、そんな心配は全くいりませんでした。その圧倒的なスケールは、私の想像をはるかに超えた、現地で直接見ないと感じられないものでした。今まで見た人工物で一番感銘を受けました。
マチュピチュの遺跡自体もすごかったのですが、私が特に目と心を奪われたのが、クスコからマチュピチュまでの道中とマチュピチュ周囲の景色です。特に電車からの景色は日本では見ることができないような風景で、終始感動しっぱなしでした。
写真は敢えて載せませんが、マチュピチュまでは電車を使った方法でいくことをお勧めします。
ここで、マチュピチュに行くにあたって失敗談を記載します。興味のない人は飛ばしてください。
マチュピチュチケット入手失敗談
結論から言うと、私は事前にマチュピチュツアーのチケットを買わなかったため、結果的に通常の1.5倍のお金を払ってマチュピチュに行きました。今思い出しても悔しいですが、仕方ないです。
今まで、現地のチケットは現地で調達していたため、今回もそのノリであまり調べずに行きました。が、マチュピチュに行く予定の3日前(リマに到着した頃)、マチュピチュの入場券について調べていると全て事前購入必須でなんと一ヶ月先までsold outということがわかりました。後から聞くと観光客があまりにも多すぎるからそういう仕組みにしたとか。
元々、ツアーに申し込まずに入場券や電車・バスのチケットは自分でそれぞれ手配する予定でしたが、入場券が手に入らないとなると話は別なので、急いでツアー会社に問い合わせをしてみるも、返信なしあるいはsold out。さらに調べているとクスコの町中にあるツアー会社で購入した人もいたので、それにかけることにしました。
クスコに着いた当日、町中を駆け巡り10店ほどツアー会社をあたりましたが、マチュピチュに関しては先5日間は全てsold out。(この件で歩き回ったせいで高山病になり頭痛で苦しむことに)夏休みでもなんでもないのでびっくりしました。
諦めかけていたその時、事情を知った宿(airbnb)のオーナーがいろんなコネを駆使してくれて特別に交通費込みのプライベートツアーを用意してくれることになりました。ただし、二人で12万円&米ドル現金支払い。移動は個人の車+電車でプライベートツアー付きなのでそりゃ高くなるんですけど、つらいです。町中のATM全てで米ドルを引き出せるわけではなかったので、冒頭で話したReal Plaza Cuscoにダッシュで行き、無事支払い完了。あまりにも高すぎるし、恥ずかしくて誰にも言っていません。ルートは下記通りです。
クスコ→(個人送迎)→オリャンタイタンボ(Ollantaytambo)駅→(電車)→マチュピチュ村→(バス)→マチュピチュ
どうか同じ失敗をする人があらわれませんように…
2.ウマンタイ湖
ハイキング好きには必須のスポット!標高4200mに位置するウマンタイ湖は、水が澄んでいて透明度も高くとても綺麗です。周りの山々も美しく、個人的には一番思い出に残っている場所です。
移動&食事込みのツアーに申し込み、早朝5時に出発しました。2人分で14000円程度だったと思います。これも米ドル現金払いでした。
標高4200mということもあり、コカ茶やコカの葉は必須です。そして登山道は結構きついです。登りは2時間半かかりました。ツアー会社の人には「簡単よ!3歳の息子でも登れたのよ!」と言われていましたが、今となっては信じがたいです。どうしてもきつくなったら、道中に馬がいるのでお金を払って馬にのるのもいいかもしれません。
ただ、きつかったことを天秤にかけても、もう一度行きたいくらいの絶景だったことには間違いありません。登山道が開けており360度どこをみても圧巻の景色です。風の音と鳥の鳴き声しか聞こえず、本当に気持ちよかったです。ツアーの参加者同士で支えあいながらゴールのウマンタイ湖に着いた時は感動しました。
ペルーはヨーロッパや日本とはまた違った山々が連なっている山大国です。せっかくなのでぜひチャレンジしてみてください。
3.サンペドロ市場
クスコにある巨大市場「サンペドロ市場」は、いろんな意味で圧倒されます。お土産品、調味料、果物、パン類から割とグロいものまで。パンはとても美味しかったです。
割とリアルなペルー(クスコ)を見られて、歩いていて楽しかったです。異国にいることを感じられました。町の中心からそんなに離れておらず、1時間程度で見て回れるので空いた時間にぜひ!
4.マラスの塩田
塩田自体は世界中で観ることができますが、ペルーの塩田の規模感はすごかったです。実際は写真よりもっと広いです。クスコから車で1時間半程度のところにあり、30分あれば見て回れるので、午前だけ空いている日に行ってみるのがいいかもしれません。絶対行った方がいい!という訳ではないです。
クスコのおすすめグルメ
クスコはリマと違って海鮮より肉と野菜中心でした。カフェもレストランも沢山あり、食事に困ることはなさそうです。クスコでも何店が行ったのですが、あまり差がながったので、リピートしたお店のみ紹介します。
Pucara
日本人が経営しているペルー料理屋「Pucara」です。クスコでは有名で、店内には日本人のお客さんもいました。ペルー料理の種類も多く、いろいろと堪能できました。個人的おすすめはやはり、ロモサルタードです。
ペルー料理だけでなくラーメンやうどんもあり、とても美味しかったです。
マチュピチュ、ウマンタイ湖、レインボーマウンテン、どれも結構疲れるのでクスコの町に帰ってから店を探す気力もなく、ずっとここに通っていました。
以上です。
長くなりましたが、ペルーは訪れるべきスポットが沢山あり、ご飯も美味しく自然も豊かですぐにでもまた行きたい国です。
ぜひ一度いってみてください。