イタリアといえば、ピザ、パスタ、ジェラート、ティラミス等”のご飯が美味しい”こと、そしてコロッセオ、ピサの斜塔、青の洞窟等の”歴史的観光地”を思い浮かべる方が多いと思います。
ただ、私が推すイタリア最高のスポットは南アルプスです。南アルプスはイタリアの北部にあり、スイス・フランス・オーストリアの国境沿いにある連峰のことです。
南アルプスでは、日本では見ることができない絶景や自然にただただ圧倒されます。
アルプスといえばスイスですが、イタリア側からのアルプスはまた違った景色が広がっており、人も少なく、穴場が沢山あります。
そしてスイスと比べて物価の安いイタリアは長期滞在にも向いています。
今回の旅では南西アルプスに近いミラノとトリノを拠点とし、南アルプスを探索しました。
本記事ではハイキングビギナーでも楽しめるおすすめの山と、拠点にしたトリノとミラノでのおすすめグルメを紹介します!
南アルプスのおすすめハイキングスポット
グランパラディーゾ国立公園(Parco Nazionale Gran Paradiso)
グランパラディーゾ国立公園はトリノから車で2時間程の場所にあります。
とても大きな国立公園なので、ハイキングルートも沢山あり、正直何日あっても足りません。
<参考>グランパラディーゾ国立公園のハイキングルート一覧はこちら
ただ現実的には1つの国立公園につき1ハイキングになると思うので、私が吟味して選んだハイキングコースを紹介します。結果的に最高のハイキングルートでした。
おすすめハイキングコースはRifugio Benevolo via Thumelです。
このコースは、初級者向け(所与時間:2-3時間、標高差:200m)で、登山口までのアクセスがよく、無料駐車場もあり、登山中の景色が綺麗であることから選びました。また、ピストンコースなので疲れたら途中で引き返すこともできます。
私が行った11月は雪もあり、登山靴(できれば冬用)は必須でした。ゲイターがあるとより良いです。
付近に飲食店や売店はありませんので、道中で水や食料を調達してください。
実際に、11月は紅葉×雪の組み合わせを楽しみながらハイキングすることができ、想像以上の景色でした。登山中何度も止まってしまい、所要時間がかなりかかってしまいました。運が良ければ動物にも遭遇します。
休日にも関わらず登山者は私を含め2組だけでした。
ハイキングコースのレビューによると、夏の景色もとても綺麗なので、また夏にも行ってみたいです。
Breuil-Cervinia
Breuil-Cerviniaはマッターホルンの裏側(イタリア側)です。マッターホルンはスイスから観る方も多いと思いますが、イタリア側からも楽しむことができます。スイスほどアクティビティはありませんが、スキーやスノボもでき、宿屋レストランも沢山あります。
私はスイス側も行きましたが、こちらの方が空いています。
スキーやスノボーのシーズンがオフの時期に行ったのですが、レストランや小売店も開いていました。
私は天気に恵まれず、綺麗な写真を撮ることができなかったのですが、晴れの時にハイキングをすると息をのむような絶景を堪能できるそうです。
オフシーズン時の街の様子。スキースノボ、登山用の服屋も数店あります。
天気が悪くハイキングはできなかったのですが、おすすめのハイキングルートはこちらです。
リンク上に掲載された写真をみていただければわかるのですが、スイス側のハイキングルートと遜色なく空が大きくみえる登山道を楽しむことができます。
駐車場も沢山あるので、ぜひマッターホルンの裏側に行ってみてください。
Giumello
Giumelloはミラノから車で1時間ほどでつく場所にあります。
結論からいうと、ここ最高でした。
もしミラノ付近で日帰り絶景ハイキングをしたい時は迷わずここに行ってください。
AllTrails上でのコースはこちら。
【最高ポイント】
・登山口に大きな無料駐車場がある
・登山道がひらけていて、終始360度絶景を味わえる
・標高差200mの初心者向けコースから、大きく周回する中級者コースもある
・人が少ない
・登山道に岩がほとんどなく、なだらかな芝生が続いているため、コースカットが容易。
・比較的ミラノから近いため日帰り可。
・湖と山を同時に楽しめる。
Alltrails上での評価があまり高くないのが不思議で仕方ないです。
日本だったら立山並みに大行列ができそうです。
正直、コスパ最強のハイキングコースですので、北イタリアに行った際はぜひ訪れてみてください。
南アルプスを楽しむ時のおすすめグルメ
Past-à-Porter(トリノ)
Past-à-Porterはトリノにあるパスタ屋です。
ここは夜11時までやっていて、パスタやピザ等の王道イタリアンがバランスよくあるレストランです。そして言うまでもなく、さすが本場のイタリア。味のバランスもよくパスタの麺も美味しいです。
googleから予約もできるので、当日でも予約してから行きましょう!
Pastificio Defilippis(トリノ)
Pastificio Defilippisは、トリノの中心街にありアクセスしやすい場所にあります。
多くの観光雑誌でも紹介されているパスタ専門店です。
私たちは前菜セット+パスタ2品を頼みました。ここのトマトパスタ、とっても美味しいです。
イタリアなので美味しいのは当たり前なのですが、パスタ専門店なので、麺がもちもちで最高です。
ただ、正直前菜は頼まなくてもよかったかもです。特別に美味しいというわけではありませんでした。
ただパスタは最高なので、トリノでご飯屋に迷った時はぜひ行ってみてください。
大人気店なので、予約必須です。パスタの麺のお土産も店頭にあります。
Ristorante Belé Navigli(ミラノ)
Ristorante Belé Navigliは、ミラノにあるイタリア料理店です。
今回行ったイタリア北部のイタリア料理店では総合優勝です。
全ての料理があまりにも美味しすぎました。
少しお高めですが、日本でいう少し良いレストランくらいの値段感です。
全部悶絶するくらい美味しかったのですが、特に鴨とネギのステーキ(左下)は、日本人の舌に合う味付けで、鴨も柔らかくとろけそうでした。
デザートも、あと同じものを5個食べられるくらい美味しいです。甘すぎない上品なクリームに、しっとり焼かれた焼き菓子の組み合わせは、top of topです。
バランスよくイタリア料理が食べたい人はぜひ行ってほしいです。予約必須。
Nàpiz’ Milano(ミラノ)
Nàpiz’ MilanoはミラノでTOP3を争うほど人気のあるピザ屋です。
平日にも関わらず、開店前から大行列。
残念ながら予約はできないので、早めに行って並ぶしかないです。
私たちは30分並びましたが、並ぶ価値、全然あります。
ナポリピザ特有のモチモチで分厚い生地に、30種類くらいのテイストがあり、ピザ好きには天国みたいな場所です。
一人1.5枚食べましたが、味にも全く飽きませんでした。家の近くにほしいです、切実に。
お勧めのメニューは、店員さんにおすすめピザを聞くのがよいみたいです。周りのお客さんもそうしている人が多かったです。
このお店、注文して3分くらいでピザが運ばれてきます。なので、行列はできますが回転率が非常に良いです。
店内も雑多な感じで、入りやすい雰囲気。日本の大衆居酒屋みたいな感じです。日本人のお客さんも多いせいか、店員さんも日本語を話してくれたりします。
今イタリアに戻れるならこのピザ屋に絶対いきます。それくらい超絶おすすめ。
Nerino Dieci Trattoria(ミラノ)
ミラノでパスタが食べたくなったら絶対ここ、Nerino Dieci Trattoriaに行きましょう。
人気店なので予約は必須です。ただ高級感はあまりなくパスタ一品をさらっと食べにいけるお店です。
麺の種類、パスタの種類も豊富で、パンがとっても美味しいです。
肝心のパンの写真を撮り忘れましたが、毎朝近くのパン屋さんでパンを調達して1テーブル1袋(5個くらい?)のパンがもらえます。
特におすすめのパスタが写真左のロブスターパスタです。ロブスターのうまみがこれでもかというほど味わえます。イタリアのパスタ部門ナンバーワンでした。
安定のイタリアンパスタをお求めの方はぜひ。
【番外編】日本料理Osaka(ミラノ)
Osakaはミラノにある日本料理店です。スタッフも着物を着ていて店内は完全に日本です。
こればっかりは偽りようのない事実なので、正直に言いますが、イタリア料理がいくら美味しいとはいえど、日本食は恋しくなります。仕方ないです、日本人なので。
Osakaでは、お新香、ラーメン、すき焼き、寿司、餃子、お茶漬け、卵焼き…なんでも頼めます。
少しお高いですが、どうしても日本食シックになった時(特に長期滞在の方)用にこういうお店の存在を知っているだけでも安心ですね。
以上、長くなりましたがイタリア北部のハイキングとグルメ情報でした!